西村しのぶ

物語の完結にこだわらない作家

西村しのぶさんのプロフィール

略歴

西村しのぶさんは、1963年5月25日に兵庫県で生まれました。

神戸市外国語大学中退。1983年大学在学中、小池一夫主催の劇画村塾に一期生として入塾。1984年、「D-アウト」がCOMIC劇画村塾に掲載され、デビューしました。D-アウトはその後、「サード・ガール」として連載されました。

西村しのぶさんの特徴として、「必要な米代だけを稼ぐ」ところがあり、完結した作品がほとんどないということです。雑誌が廃刊になることもあるのですが、掲載するところもよく変わります。その代わりたまたま目についた雑誌に名前が載っていると、今はこの雑誌なんだな、と思ったり、一度出たはずの作品が装丁が変わって単行本化されたり、何年も楽しむことができます。

想像ですが、初期は青年誌での連載が多かったというのは、作風が女性に受け入れられたかどうかだと思います。受け入れると今では思うのですが、雑誌に載ったら異色だったかもしれません。

でも青年誌だったおかげでかえって当時よくあったような私生活まで踏み込まれるようなバッシングもなかったのかな、と思います。

今は女性誌に載るようになって苦労が報われたような気がします。

主な作品

1984年D-アウトCOMIC劇画村に掲載され、デビュー。サード・ガールとして連載開始

1986年美紅・舞子ビッグコミックスピリッツに連載開始

1988年西村しのぶの神戸・元町「下山手ドレス」ニュータイプに連載開始。単行本化に13年かかりました。

1990年一緒に遭難したいひと Romantic-Hil、Kissに連載開始

1993年RUSH Feel Youngほかに連載開始

1994年SLIP ヤングアニマルに連載開始

1997年ラインKissに連載開始

1998年アルコールYOUNG YOUに連載開始

西村しのぶ

初めて読んだのは「SLIP」でした。

活字中毒だった頃、好きな作家、山田詠美さんのような作品でまんがはないのかと思っていた頃に出会いました。

たまたま「ダ・ヴィンチ」という雑誌で紹介されていたのを覚えていたようで、今はなき古本屋さんで購入しました。仕事をいっぱいしているのに大人になりきれていないような主人公に好感持ちました。

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【作品について】 - 読んだ本

作品の数としては少ないのかもしれないので、大体読んでいます。初期は1984年〜1995年、最近のものを1996年〜2006年と分けると20年以上経つのですが、初期はバブル期、最近はシンプルライフという感じがします。西村さんのライフスタイルそのものが表れています。

サード・ガール

早く続きが読みたい作品です。でも内容が古すぎてどうなってしまうのでしょう。夜梨ちゃんがかわいいです。

一緒に遭難したいひと

女の子同士の生活がいいなと思ってしまいました。マキちゃんがほのぼのしています。

LINE

ショップオーナーで服を売るリツコと大学生の邦彦という設定。帽子を作ったりアクセサリーを作ったりという世界が親近感を覚えました。アトリエが汚いというところもああ、同じだ!と思いました。

アルコール

アルコールを飲めない女の子がバーテンダーという設定。主人公が操という名前で尻が軽い、野良猫は家に入れてはいけないなど、西村ワールドたっぷりです。

西村しのぶワールド

犬、猫

初期の絵はどちらかというと、猫顔でした。90年代半ばから犬顔になってきました。作品に出てくるペットも犬(まふまふ子犬ちゃん)が多かったのですが、「アルコール」で久しぶりに猫が出てきました。「RUSH」では子犬が欲しいといって子犬を盗んでいます。

髪の毛

とにかく長いです。男の子も長髪だし、女の子は赤毛の巻き髪が好きだと「RUSH」の住吉先生に言わせています。時代にそぐわない部分もあるかもしれませんが、それが西村ワールドです。

石鹸生活

「LINE」ではパックスナチュロンシャンプーを薦めています。髪のセットには椿油を薦めています。シーツは自宅で洗ってクリーニングやさんに出すなど、エコライフとも取れるシーンがたくさんあります。

日焼け

日焼けは機械ではなく外国で焼くことを薦めています。

身長

とにかくでかいです。たまに背の低いひよこちゃんやマキちゃんが出てくるとほっとします。

あとは、とにかくよく笑う、ごはんをしっかり食べる、荷物が軽い、赤ちゃんを見かけたらキスマークをつける、普段は黒い服ばかりだけど恋愛中はピンクの服、たくましいなどが西村しのぶワールドを連想させるキーワードです。とにかく背が高くてすらっとしてきれいな女の人が出てきて、お医者さんや御曹司とつきあうという私にはありえない設定なのに、犬や猫をかわいがったり、お米券をもらって喜ぶ姿に共感してしまいます。

石鹸生活は西村さんの作品によって知った人もたくさんいると思います。作品の登場人物は西村さんそのもので、人間味のあるところが魅力だと思います。

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