ラスカル

あらいぐまラスカルは世界名作劇場の1つで、一番好きな作品です。1977年1月から放送されました。ラスカルがいたずら好きで、うちの猫に似ているせいか、はまってしまいました

世界18ヶ国で愛されるもっとも有名なあらいぐま=ラスカル

ラスカルは、「名犬ラッシー」の底抜けの明るさや「フランダースの犬」の暗さとは違って、現実に動物を飼う大変さや、当時の生活の様子がよく伝わってきます。脚色しているとしても実際にあった話をよく再現したな〜と思います。「子猫物語」に出てきたあらいぐまは、猫の魚を横取りして嫌な奴だと思っていたのに・・・・・・

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あらいぐまラスカルという作品について

概要原作は、スターリング・ノース(Sterling North 1906 - 1974)作「はるかなるわがラスカル(原題:Rascal: A Memoir of a Better Era)」です。スターリングは1906年、アメリカ北部ウィスコンシン州南部コシュコノング湖畔の農場に生まれました。本作は1963年発表の自伝的作品で、舞台設定は1918年の5月から翌年4月までの1年間、アニメのラスカルもほぼ同じ設定に沿っています。「はるかなるわがラスカル」は同年ディズニーで映画化され、本作でスターリングは、ダットン動物文学賞、アメリカ図書館協会オーリアンヌ賞を受賞。本作を小さな子供向けに書き直した「あらいぐまのラスカル(Little Rascal)」を1965年に発表するなど、生涯にわたり、伝記、ノンフィクション、動物の物語を何冊も出版しています。

★ あらいぐまラスカルのストーリー

動物の大好きなスターリングは、友人のオスカーや飼犬のハウザーと森に出かけ、木の穴にいるあらいぐまの子供を見つけます。子供を守ろうとする母親のあらいぐまに威嚇されるスターリング達。そこに現れた猟師が、母親あらいぐまを撃ち落としてしまいます。小さすぎて獲物にならないあらいぐまの子供は取り残され、スターリングは、ひとりぼっちになった小さなあらいぐまを連れて帰り、ラスカルと名づけます。無事に育ったラスカルは、いじめっこのスラミーの目にも止まるようになり、ラスカルを譲り渡すようにあの手この手で迫ります。やがて、近所に引っ越ししてきた新駅長の娘で、アリスという女の子と仲良くなっていくのですが、ある日のこと、大きくなったラスカルがとうもろこし畑を荒らしたと苦情があり、スターリングはラスカルを檻の中で飼うようになります。そんな暮らしが一年続き、ラスカルも立派な大人のあらいぐまに成長、スターリングも中学生になろうとしていました。そして、ある日、とうとうお別れの日がやってきました。スターリングはラスカルを泣く泣く森の奥へ返すことにしたのです。

★ 好きだったシーン

ラスカルに角砂糖を渡すと、いつもの調子で牛乳で洗ってしまいます。気がついたら手にあった砂糖は消えてなくなり、きょとんしているラスカルの表情が印象的でした。(11話) ラスカルが夢中になってとうもろこしにかぶりつくところ。(19話)

★ 悲しかったシーン

子どもを守るのに必死だった母親あらいぐまが、銃で撃たれた直後、ぴくりとも動かなくなったところ。懸命な母親あらいぐまを平然と撃つ猟師の残酷さと、命のはかなさが忘れられません。(第一話「黒いマスクの可愛いやつ」)檻を作るのを渋っていたのに、とうとう作ることになってしまったシーン。スターリングの心情が良く伝わってきます。(20話〜29話)ラスカルとお別れ。いつかは別れるときが来るのは、随所に散りばめられた暗示的なシーンを見るまでもなく、分かっていたことですが、いざ別れとなると、やっぱり悲しくて仕方がありませんでした。物語が最初から別れに向かっていたと思うと、余計に悲しいです。(最終話「別れと出発の時」)

★ あらいぐまラスカルの主な登場人物

ラスカル(声:野沢雅子)ラスカルは「いたずらっこ」という意味です。スターリングとの絆は強いです。ラスカルを見ていると、あの「ききっ」という独特の泣き声が耳にこびりついて離れません。野沢雅子といえば、ドラゴンボールの悟空、銀河鉄道999の星野鉄郎、みなしごハッチのハッチ、ど根性ガエルのひろし、ゲゲゲの鬼太郎の鬼太郎など、いなかっぺ大将の大ちゃんと、主役、それも少年役が非常に多いのですが、数少ない例外が、ラスカルなどの「動物もの」なのです。
スターリング・ノース(声:内海敏彦)見た動物はなんでも飼いそうな少年。事実、セントバーナードのハウザーやカラスのポー、一時はスカンクまで飼っていました。賢くて優しい性格ですが、いじめっ子のスラミーに立ち向かう勇気もあります。
ウィラード・ノース(声:山内雅人)スターリングのお父さん。スターリングの意見をいつも尊重してくれます。
オスカー・サンダーランド(声:鹿股裕司)友達思いの子。家の手伝いが苦手です。
アリス・スティーブンソン(声:冨永みーな)お嬢様っぽい子。元気な子なので、一緒に遊んだら楽しそうです。
※富永みーな:本名は増本美子で、当時は富永美子という芸名でした。名前だけ本名だったんですね。余談ですが、富永みーなというと、パトレイバーシリーズ全編(TV、OVA、劇場版)での主役:泉野明(いずみのあ)が有名ですが、大島由美子原作「綿の国星」で主人公を演じた他、サザエさんの第三代目カツオ役だったことは、案外と知られていないようです。
スラミー・スティルマン(声:滝雅也)菓子屋の息子。何かとちょっかいを出してきて、ラスカル欲しさにあの手この手で、とうとう親の力まで持ち出してきます。

★ 主題歌

オープニング「ロックリバーへ」歌:大杉久美子。
エンディング「おいでラスカル」歌:同上。
いずれも 作品の雰囲気がよく出ている歌です。誰が買ったのやら、ラスカルを知るずっと以前から家にレコードがありました。
とても印象的で憶えやすく、つい何回も口ずさんでしまいます。

あらいぐまラスカルが与えてくれたもの

★ ラスカルが教えてくれたこと

ディズニーが実写版「ラスカル」を映画化したのは1969年のことです。2002年にアメリカでビデオリリースされていますが、日本ではなかなか見ることができません。放送された当時は、あらいぐまのペットブームが起こりました。しかし、飼えなくなったあらいぐまは山に捨てられ、野生化し、大きな問題となり、現在も駆除活動に追われる自治体もあります。ラスカルの物語を通じ、スターリンが本当に伝えたかったことは、結局伝わっていなかったのでしょう。スターリングは、ただかわいいからという理由で、ラスカルを拾ったわけではありません。猟師に母親を撃たれた幼いあらいぐまが、そのままでは生きていけないことを知っていたから、ラスカルを拾い、連れ帰り、育て、最後には森に返したのです。2004年、山崎製パンのノベリティーグッズとしてラスカルの絵皿が生産されました。昔の絵柄をそのままに、より色彩豊かになっています。新しいグッズは今も生まれ続け、地域限定のラスカルグッズまで登場しています。(北海道バージョンはラスカルが暮らせる自然環境にぴったりで、他の地域バージョンより種類が多いです。)グッズの中のラスカルに触れ、ラスカルが住みやすい環境が身の回りにあるのかな?と考える機会になればと思います。「あらいぐまラスカル」が放送されて30年。2006年に「ぽかぽか森のラスカル」という名前で、アニメが放送されました。全く違うストーリーで、ラスカルのパパやママが登場しますが、ラスカルが教えてくれた優しさと厳しさは、これからも色あせることはないと思います。

★ 子どもたちに伝え続けたいラスカル

「あらいぐまラスカル」は、ラスカルとスターリングの友情を描き、同時に、自然と人間世界=機械文明との共存の難しさを描いています。脇役の大人達や子供達、スターリングの父親、友人のオスカー、ガールフレンドのアリス、いじめっ子のスラミー、それら登場人物とスターリングの関係や、感情の表現がすばらしく、ラスカルという”問題”を抱えながら成長していく、スターリング少年の内面が、さりげなく描かれていたのが印象的です。明るくて笑いに包まれたやシーンやセリフの背後に、やがて訪れるだろう別れの予感が、まるでロンドのように、繰り返し繰り返し全編を貫き通し、登場人物達の、はじけるような笑顔と、ラスカルのかわいらしい仕草に、余計胸がしめつけられる思いでした。でも、今思えば、生き物は明るくて、かわいいだけではない、辛いこともあるけれど、人はそれを乗り越えていくしかないし、乗り越えることが出来るということを、ラスカルは教えてくれたと分かります。最初の放映から約30年たった今でも、根強い人気を誇るラスカル。ラスカルの展示会など、いろろなイベントもありますが、もし子どもたちには、真っ先にこの作品「あらいぐまラスカル」を見せて欲しいし、見せ続けて欲しいと思います。

子供たちに伝えたい、ラスカルの世界

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